[WordPress] 管理画面のエラー表示を目立たせるために試したCSSカスタマイズ
WordPressの管理画面で表示されるエラーメッセージ、うっかり見逃してしまったことはありませんか?
今回は、エラー表示を目立たせるために試したCSSカスタマイズ方法を紹介します。
functions.phpへのコード追加とCSSの追加だけで実現できる、比較的シンプルなカスタマイズです。
管理画面のエラー表示が見づらい問題
WordPressの管理画面では、フォームの入力ミスやメール送信エラーなどが div.error
や div.updated
クラスで表示されます。
しかし、標準のスタイルはやや控えめで、作業に集中していると見落としがちです。
特に、他の項目に意識が向いている場合や、慣れていないユーザーにとっては、もっとはっきり目立っていてほしいと感じる場面もあります。
管理画面用のオリジナルCSSを読み込ませる方法
管理画面用のオリジナルCSSを追加します。
以下のコードを functions.php に記述すると、任意のCSSファイルを読み込ませることができます。
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/****************************/ /** 管理画面スタイル調整 **/ /****************************/ function my_admin_styles() { wp_enqueue_style('my-admin-style', get_stylesheet_directory_uri() . '/my_admin_style.css'); } add_action('admin_enqueue_scripts', 'my_admin_styles'); |
このコードは、管理画面のHTMLが出力されるときに、<head>
内に my_admin_style.css
を読み込むようWordPressに指示しています。
ポイント
・CSSファイル名は自由に変更OK(ただしファイル名とパスを一致させる)
・子テーマでも使用可能
・フロント(公開)画面には影響なし
エラー表示を目立たせるCSSの例
作成したCSSファイル(例:my_admin_style.css)に、エラー表示を強調するスタイルを記述します。
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.wp-admin #wpbody-content .error p { margin: 1em 0; font-size: 16px; font-weight: bold; color: #d63638; } |
さらに目立たせたい場合は、シャドウやアニメーションを加えるのも効果的です。
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.wp-admin #wpbody-content .error { box-shadow: 4px 4px 8px rgba(0, 0, 0, 0.3); animation: blink 2s step-start infinite; } @keyframes blink { 50% { opacity: 0; } } |
作成したCSSファイルは、テーマまたは子テーマのディレクトリにアップロードします。
表示の比較(Before / After)
以下は、CSS適用前後のエラー表示の比較です。
・適用前の表示
・適用後の表示
注意点とまとめ
管理画面では、テーマのCSSは基本的に読み込まれませんが、他のプラグインがCSSを追加している場合は競合の可能性があります。
そのため、以下のような工夫をすると安心です。
競合を防ぐためのポイント
・セレクタを具体的にする(例:.wp-admin #wpbody-content .error
)
・!important
の多用は避け、最終手段として使う
管理画面のエラー表示は、ユーザーのミスを気づきやすくする大事な要素です。
ちょっとしたCSSカスタマイズで視認性が大きく向上します。
今回のポイントまとめ
- functions.php にコードを追加して、管理画面専用CSSを読み込む
- div.error や div.updated に対して、CSSでスタイルを上書き
- 必要に応じてシャドウやアニメーションでさらに強調