リッチリザルトとは?検索結果が“目立つ”構造化データの基本
Google検索で、星マーク付きのレビューや求人情報の目立つ検索結果を見かけたことはありませんか?
それは「リッチリザルト(Rich Results)」と呼ばれる、構造化データによって強化された検索結果です。
本記事では、リッチリザルトの意味や重要性、表示させるために必要なポイントを、初心者にもわかりやすく解説します。
リッチリザルトとは?
リッチリザルトとは、Google検索に表示される強化された検索結果のことです。
通常の「青いリンクと説明文」だけでなく、星の評価・商品価格などが加えられ、視覚的に豊かで目立つのが特徴です。
これは、サイトに構造化データ(structured data)を組み込むことで、Googleがページ内容をより正確に理解し、検索結果に反映してくれる仕組みです。
なぜリッチリザルトが重要なのか(メリット)
・CTR(クリック率)が向上する
→ 視覚的に目立つため、通常の検索結果よりクリックされやすくなります。
・検索エンジンへの情報伝達が明確になる
→ 「これは商品情報です」「これはレビューです」といった内容をGoogleに伝えやすくなります。
・専門性・信頼性の演出に貢献
→ 情報を構造化して提示することで、信頼性の高いサイトとして評価されやすくなります。
リッチリザルトを表示させるには?(構造化データとは)
リッチリザルトを表示させるには、構造化データ(structured data)をページに追加する必要があります。
構造化データとは、検索エンジンがページの内容を理解しやすくするためにHTML内に記述する特別なコードのことです。
GoogleではJSON-LD形式(JavaScriptベースの記述方法)を推奨しています。
例:製品情報の構造化データ(JSON-LD形式)
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{ "@context": "http://schema.org", "@type": "Product", "aggregateRating": { "@type": "AggregateRating", "bestRating": "5", "reviewCount": "128", "ratingValue": "4.5" }, "image": "https://example.com/images/earphone.jpg", "name": "高性能ワイヤレスイヤホン", "url": "https://example.com/earphone", "brand": { "@type": "Brand", "name": "サウンドメーカー" }, "offers": { "@type": "AggregateOffer", "lowPrice": "9800", "priceCurrency": "JPY" } |
リッチリザルトの表示例とマークアップ例
Googleが対応しているリッチリザルトの一部を紹介します。
それぞれに対応する構造化データのマークアップ例も併記します。
製品情報(Product)
・表示内容:商品名・価格・在庫・評価など
・使用タグ:Product
+Offer
、レビューにはAggregateRating
・実際の検索結果例:
求人情報(JobPosting)
・表示内容:求人タイトル、給与、雇用形態、勤務地、提供元など
・使用タグ:JobPosting
・実際の検索結果例:
レシピ(Recipe)
・表示内容:調理時間、材料、手順、評価など
・使用タグ:Recipe
を使用
・実際の検索結果例:
その他にも多数あります
例:FAQ、イベント、書籍、動画、コース情報など
参考:
Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ | Google 検索セントラル
リッチリザルトが表示されないときのチェックリスト
・構造化データの文法エラーがある
・Googleのガイドライン違反(スパム、不正確な情報など)
・ページ内容と構造化データの内容が一致していない
・必須プロパティが不足している
・ページがインデックス登録されていない
まとめ:まずは1つ、構造化データを追加してみよう
リッチリザルトは、検索結果で目立ちやすくなり、クリック率を高める有効な施策です。
まずは自サイトに合った種類(ProductやArticleなど)から、できるところから試してみましょう。
テストツールで確認しながら、少しずつ導入していくのがおすすめです。