[CSS] ネストの基本とメリット・デメリット
CSSのネストを使用することで、スタイルを階層的に記述できます。
CSSネストとは
CSSネストとは、親要素の中に子要素のスタイルをネスト(入れ子構造)で記述する方法です。
これにより、コードの可読性や管理が向上します。
CSSネストの記述例
以下のHTMLを例に説明します。
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<div class="parent"> <span>Child</span> </div> |
全ての<span>要素ではなく、.parent 要素内の子要素である<span>のみ文字色を赤色にしたい場合、従来のCSSでは以下のように記述します。
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.parent span { color: red; } |
CSSネストを使用すると、以下のように記述できます。
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.parent { span { color: red; } } |
疑似要素におけるCSSネストの例
疑似要素(:hover や ::after など)をネストする場合、親セレクタを示す & を使用します。
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.button { color: blue; &:hover { color: red; } &::before { content: '→'; } } |
CSSネストのメリット
CSSネストには以下のような利点があります。
HTMLの構造に沿ったスタイルが書けるため、コードが直感的になります。
同じ親要素に関連するスタイルをグループ化でき、保守性が向上します。
親要素のセレクタを繰り返し記述する必要がないため、記述量が削減されます。
CSSネストのデメリット
一方で、ネストを使いすぎるとコードが複雑化し、保守性が低下する可能性もあります。
適切な階層レベルを保つことが重要です。