EC-CUBE4の強化された6つのポイント
これまでEC-CUBE 2.13.2で構築を行ってきましたが、
最新のEC-CUBEを検討するにあたり、EC-CUBE4について調査したことをまとめました。
サイトの表示速度大幅アップ
サイトの処理速度が前バージョンの最新版EC-CUBE3.0.16に比べ、2倍以上に向上。
ショッピング体験向上に最重要な表示速度を大幅改善され、
離脱率・コンバージョン率・モバイル検索順位にも好影響が期待できます。
セキュリティアップ
EC-CUBE 4 リリース前段階で、機械的なセキュリティチェック、
専門家によるセキュリティ診断を実施済。
より安心、安全にショップを運営できそうですね。
フロント機能の強化
・標準テーマがレスポンシブデザイン
2系はPC、スマホ、ガラケーとデザインが分かれていましたが
3系からはレスポンシブに対応され、
4系ももちろん標準テーマがレスポンシブテーマとなっています。
・デザインが洗練されている
2系の標準テーマは一昔前のデザインでしたが、
4系の標準テーマは今風の洗練されたデザインになっています。
以下の3項目は、3系にはなく、4系から新たに加わった機能です。
・商品一覧からカートに追加
商品一覧画面から直接カートに商品を追加し購入することができます。
・カートの永続化機能
ログイン期限切れやログアウト後でもカート情報を保持し、
次回ログイン時にカート情報を復活させる機能。
カート情報は異なるデバイスでログインしても復活。
外出先でスマホで見ていた商品を、帰ってからPCで見直したい
そんな時にも一から商品を探さなくてよいのは便利ですね。
・パスワード再設定
ユーザがパスワードを忘れた際にパスワードを再設定することができる機能。
パスワードリセット機能に代わり、よりセキュリティの高い機能を採用。
管理機能の追加
・管理画面を全面刷新!
運用しやすいよう管理画面のUIを刷新されました。
また、ショップ運営で最も行う頻度の高い受注管理機能が見直され、
受注から入金確認、出荷作業、伝票コード入力まで一覧画面で全て可能に。
プラグインの検索からインストールまで管理画面から実行可能に。
・売上状況グラフ
売上状況を週間・月間・年間のグラフで確認可能に。
・おすすめプラグイン
オーナーズストアからおすすめするプラグインを表示。
・商品一括変更機能
商品一覧画面で、公開・非公開・廃止・完全に削除 の4つの変更を一括で行えます。
・タグ登録/編集
商品情報に付与できるタグを登録/編集することができます。
・出荷CVS登録
出荷日時や問い合わせ番号(出荷伝票番号)をCSVで登録することができます。
・対応状況一括変更
受注の対応状況を一括で変更できます。
・出荷メール一括送信機能
出荷メールを一括で送信することができます。
・問い合わせ番号(出荷伝票番号)入力機能
問い合わせ番号(出荷伝票番号)を受注一覧画面、及び、詳細画面から入力することができます。
・配達用メモ登録機能
出荷作業者や、配送業者に対するメモを登録することができます。
・モバイル専用レイアウト設定
レスポンシブウェブデザインの他、モバイル専用のレイアウトを追加することができます。
・HTMLコードエディタ
コードエディタ上で、HTMLやTwigファイルの修正が行えます。
また、Twigの構文エラーがある場合は検知し、通知してくれます。
・CSS、JavaScript管理
CSS、JavaScriptを追加・編集することができます。
・favicon設定
ファイル管理から、faviconの変更を行うことができます。
・マルチパートメール設定
テキストメールとHTMLメールを設定することができます。
・プラグイン検索・インストール
オーナーズストアで販売しているプラグインを管理画面から検索し、
無料プラグインはそのままインストールすることができます。
(有料プラグインはオーナーズストアで購入する必要があります。)
・プラグインハンドラ設定
インストールしたプラグインの設定を行うことができます。
開発環境の充実
エンジニア・デザイナー向け開発ドキュメントの充実や
開発コミュニティの4系専用スレッド新設により開発がよりやりやすくなったようです。
EC-CUBE 4ドキュメントサイト : http://doc4.ec-cube.net/
EC-CUBE開発コミュニティ : https://xoops.ec-cube.net/
運用マニュアルサイト : https://www.shiro8.net/manual4/v40x/index.html
一部フロント機能、管理機能はプラグイン化
2系では標準で実装されていた機能が一部なくなり、
プラグインで機能を追加する方法に変更されています。
<デフォルトから外れプラグイン化した機能>
フロント機能
・ユーザレビュー
・オススメ商品表示
管理機能
・商品レビュー管理
・オススメ管理
・ポイント機能
・関連商品手動登録/編集
・メルマガ配信
・売上げ集計
・定休日設定
・ダウンロード商品
最後に
2系から4系への切り替えを検討する際は、
・これまで使用してきた主要な機能が使えるか
・現在のクレジットシステムを引き続き使いたいが適用するか
等、クライアントが実現したい要件を満たすかよく確認してから決定しましょう。