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WordPressセキュリティ対策プラグイン「CloudSecure WP Security」

WordPressセキュリティ対策プラグイン「CloudSecure WP Security」

WordPressを利用するうえで「セキュリティ対策」は欠かせません。

エックスサーバーを利用している方は、WordPressの「簡単インストール」を行うと、自動的に「CloudSecure WP Security」という公式セキュリティプラグインが導入されます。
本記事では、このプラグインの特徴・機能・注意点について解説します。

CloudSecure WP Securityとは?

CloudSecure WP Securityは、WordPressの管理画面やログインURLをサイバー攻撃から守るためのセキュリティ対策プラグインです。


 

特徴・メリット

  • ・管理画面からインストール可能(WordPress公式プラグイン)
  • ・国産・日本語対応の管理画面とマニュアルで初心者でも扱いやすい
  • ・エックスサーバーとの連携でWordPressと同時に自動インストールできる
  • ・運営会社がエックスサーバーのグループ会社であるため、信頼性が高い
  • ・初期インストール時に主要なセキュリティ機能が自動的に有効化されており、特別な知識がなくても、導入直後から基本的なセキュリティ対策が整う

エックスサーバーユーザーにとってのメリット

  • ・「簡単インストール」と同時に導入されるため、設定の手間が省ける
  • ・エックスサーバー環境に最適化されているため、安定した運用が期待できる

主な機能一覧

CloudSecure WP Securityには、WordPressを安全に利用するための基本機能が揃っています。
初期インストール時に14項目中8項目が有効化されているため、インストール直後から安心して使えます。

デメリット(注意点)

CloudSecure WP Securityは便利なプラグインですが、以下の点には注意が必要です。

  • 機能の範囲が限定的
    「ログインに関する不正防止」に特化しており、高度なセキュリティ設定や細かなカスタマイズには対応していません。
    また、マルチサイト環境には非対応で、Apache環境や mod_rewrite / gd 拡張の要件があります。
  • マルウェア検知機能なし
    悪意あるコードやマルウェアをスキャンする機能は搭載されていません。
    他のセキュリティプラグインとの併用は公式に推奨されておらず、競合による不具合が発生する可能性があります。
    マルウェア対策が必要な場合は、専用の環境やサーバー側の対策を検討してください。
  • ファイル改ざん検知なし
    テーマやプラグイン、WordPressコアファイルの改ざんを検知する機能はありません。
    ファイル整合性を監視したい場合は、サーバー側のバックアップ・監視機能や別の専用ツールの利用を検討してください。
  • 高度なWAF機能なし
    ログインURLの変更やアクセス制限など“限定的”な防御機能はありますが、本格的なWAF機能はありません。
    強固な防御が必要な場合は、サーバー側のWAFやクラウドWAFサービスの併用がおすすめです。

参考:CloudSecure WP Security|WordPress.com

まとめ

CloudSecure WP Securityは、エックスサーバー利用者であれば自動導入される便利なプラグインであり、初心者でも手軽にセキュリティ対策を始められる点が魅力です。
ただし、マルウェア検知や改ざん検知といった高度な機能は備えていないため、必要に応じて他のセキュリティプラグインやサーバー側のWAFと併用することで、より強固な環境を構築できます。

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