[JavaScript] 超入門:データ型を基礎から理解!文字列・数値・配列・オブジェクトをやさしく解説
JavaScriptでWebサイトに動きをつけたり、アプリを作ったりするには、まず「データの扱い方」を理解することが大切です。
このページでは、JavaScriptでよく使う4つの基本データ型(文字列・数値・配列・オブジェクト)と、その基本的な使い方をやさしく解説します。
難しい用語はできるだけ避けながら、実際に使うシーンをイメージできるように紹介していくので、ぜひ手を動かしながら読み進めてみてください。
文字列(String)を扱う
名前やメッセージなど、「文字」を扱うときは文字列(String)型を使います。
文字列は ‘(シングルクオート) や “(ダブルクオート) で囲んで書きます。
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const name = "Taro"; const greeting = 'こんにちは'; |
よくある操作
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const text = "JavaScript"; console.log(text.length); // 文字数を調べる → 10 console.log(text.toUpperCase()); // 大文字に変換 → "JAVASCRIPT" console.log(text.includes("Script")); // 特定の文字列を含むか → true |
テンプレート文字列(テンプレートリテラル)を使うと、変数を埋め込んだ文章を簡単に書けます。
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const name = "Hanako"; console.log(`こんにちは、${name}さん!`); |
※これらのコードは、ブラウザの「開発者ツール → Console」などで実行結果を確認できます。
数値(Number)を使う
金額やスコア、数量などの「数」は数値型(Number)で扱います。
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const price = 1200; const quantity = 3; const total = price * quantity; console.log(total); // → 3600 |
よくある操作
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const num = 10; console.log(num + 5); // 足し算 → 15 console.log(num - 3); // 引き算 → 7 console.log(num * 2); // 掛け算 → 20 console.log(num / 2); // 割り算 → 5 |
文字列と数値を間違って足すと、意図しない結果になります。
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const a = "100"; const b = 50; console.log(a + b); // → "10050"(数値ではなく文字列として結合される) |
配列(Array)でデータをまとめる
複数のデータを「順番つき」でまとめて管理したいときは配列(Array)を使います。
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const fruits = ["りんご", "バナナ", "ぶどう"]; |
よくある操作
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console.log(fruits[0]); // → "りんご"(0番目を取得) console.log(fruits.length); // → 3(要素数) fruits.push("みかん"); // 配列の末尾に追加 console.log(fruits); // → ["りんご", "バナナ", "ぶどう", "みかん"] fruits.splice(1, 1); // 1番目を削除 console.log(fruits); // → ["りんご", "ぶどう", "みかん"] |
ループ文(for
や forEach
など)と組み合わせて、1つずつ処理する場面もよくあります。
オブジェクト(Object)で情報を整理する
オブジェクトは「名前(キー)と値(バリュー)」のセットで情報をまとめます。
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const user = { name: "Satoshi", age: 28, isMember: true }; |
よくある操作
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console.log(user.name); // → "Satoshi" console.log(user["age"]); // → 28 user.age = 29; // 値を変更 user.email = "satoshi@example.com"; // プロパティを追加 |
オブジェクトは「意味のある名前と値」をセットにできるので、複数の情報を1つにまとめて扱うのに便利です。
真偽値(Boolean)で「はい・いいえ」を表す
「~かどうか?」を判断したいときに使うのが、真偽値(Boolean)型です。
値はたったの2つだけで、 true(真)
と false(偽)
です。
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const isLoggedIn = true; const hasCoupon = false; |
よくある使い方
Boolean型は、if文などの条件分岐でよく使います。
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if (isLoggedIn) { console.log("ようこそ!"); } else { console.log("ログインしてください"); } |
比較演算やチェックの結果としても使われます:
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console.log(10 > 5); // → true console.log("a" === "b"); // → false |
「〇〇かどうか」という情報を扱うときは、Boolean型が基本になります。
JavaScriptの主なデータ型一覧まとめ
データ型 | 説明 | 例 |
---|---|---|
文字列(String) | 文字の集まり | 'Hello' |
数値(Number) | 整数や小数 | 123 |
配列(Array) | 複数の値をまとめたもの | [1, 2, 3] |
オブジェクト(Object) | 名前と値のペア | { name: 'Taro' } |
真偽値(Boolean) | 「はい/いいえ」を表す | true / false |
JavaScriptは型を自動で判断する
JavaScriptでは、変数の型を明示的に指定する必要はありません。
値を代入すると、自動的にその型が決まります。
typeof でデータ型を調べてみよう
変数の中身が何の型か確認したいときは typeof
を使います。
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console.log(typeof "hello"); // → string console.log(typeof 123); // → number console.log(typeof true); // → boolean console.log(typeof ["a", "b"]); // → object(注意!配列もobjectと出る) console.log(typeof null); // → object(JavaScriptの歴史的な仕様によるものです) |
JavaScriptには「型がゆるい」という特徴があり、時に予想外の挙動になることがあります。
typeof はその確認に便利です。
まとめ:型を意識すると、ミスが減る!
- 文字列は
"..."
や'...'
で囲む - 数値と文字列は混ざると結合になることがある
- 配列は「順番つき」のデータのまとまり
- オブジェクトは「名前つきの情報」のまとまり
次は「条件分岐(if文など)」を学んで、実際に処理を切り分けられるようにしていきましょう!