Googleコアアップデートに強いHTML構造とは?SEO順位を守るための見直しポイント
「最近アクセスが激減した」「検索順位が突然下がった」──そんなとき、多くのサイト運営者が気にするのが、Googleのコアアップデート(Core Update)です。
この記事では、コアアップデートに強いHTML構造のポイントと、見直すべき具体的なチェック項目を、初心者にもわかりやすく解説します。
コアアップデートとは?
Googleのコアアップデートとは、検索順位を決定するアルゴリズムに、大規模な変更を加えることです。
年に数回行われ、ページの内容、信頼性、利便性など、さまざまな視点で評価基準が調整されます。
このアップデートでは、コンテンツの質はもちろん、HTMLの構造が適切かどうかも評価に影響する点が見落とされがちです。
見出しタグの使い方やセクション構造、構造化データの有無など、伝え方の部分が順位の上下を左右することもあります。
基本的には「良質なコンテンツを提供していれば問題ない」とされていますが、順位が下がった場合は、コンテンツの伝え方──つまりHTML構造に課題がある可能性も考えられます。
コアアップデートで評価されるサイトの特徴とは
コアアップデートのあとでも上位に表示されるサイトには、以下のような共通点があります。
- 情報が整理されており、視認性が高い
- 見出し構成が的確で、読み進めやすい
- 執筆者・運営者が明確に示されている
- モバイル表示が高速で、ユーザビリティが高い
これらは単なる見た目の問題ではなく、HTML設計によって実現できるポイントでもあります。
HTML構造がSEOに与える影響
セマンティックなマークアップの重要性
HTML5では、見た目を整えるだけでなく、main
, article
, section
, nav
などの意味のあるタグ(セマンティックタグ)を使って、情報を明確に区分けすることが推奨されています。
この「セマンティックなマークアップ」によって、検索エンジンはページの構造や重要な情報をより正確に理解できます。
【参考】弊社ブログ:
[HTML] SEOに強いセマンティックコーディングとは
見出しタグの正しい使い方(h1~h6)
Googleは見出しタグを通じて、ページの構成やトピックの流れを把握しています。
– h1
:ページのメインタイトルとして、1ページに1つだけ使用
– h2~h6
:内容の階層に応じて順序正しく使う
– 装飾目的では使わず、文書構造に応じた使用を心がける
例:h2 → h3 → h2
のような流れはOKですが、h2 → h4
のように階層を飛ばすのはNGです。
【参考】弊社ブログ:
[HTML] 見出しタグ(h1~h6)のよくあるミスと正しい使い方
構造化データは設定すべき?Googleに情報を正しく伝える手段
構造化データ(JSON-LD形式など)を活用することで、ページ内の情報をGoogleに明示的に伝えることができます。
特に記事コンテンツでは、以下のような項目を設定するのが効果的です。
- 記事の著者名
- 投稿日・更新日
- 所属企業・団体名
【参考】弊社ブログ:
[HTML] 構造化データの基本と実装方法:schema.orgの活用で記事・製品ページを強化
順位が下がったサイトに見られるHTMLの問題点
hタグの多重・階層構造の乱れ
例:h1
が複数存在していたり、h4
がh2
の直下に出てくるなど、見出しの階層が飛んでいる構造。
このような構造は、検索エンジンがページ内容を正確に把握しづらくなり、評価を下げる要因になります。
main タグや section タグを使っていない
body
直下がすべてdiv
で構成されているページでは、どこが主要なコンテンツなのかが伝わりにくい状態に。
main
で主要コンテンツを囲み、section
で情報のまとまりを区切ることが重要です。
会社情報や著者情報のHTMLが弱い
企業サイトにもかかわらず、運営者情報がフッターに小さくテキストで書かれているだけ──これは大きなマイナスポイントです。
Googleは「誰がこの情報を発信しているか?」を非常に重視します。
著者情報の明記、会社概要ページへの導線、構造化データでの補足が重要です。
HTML構造を見直すためのチェックリスト
meta
タグでタイトル・ディスクリプションを適切に設定しているかh1
タグは1ページに1つのみかh2~h6
は階層構造を守って使っているかmain
タグで主要コンテンツを囲っているかsection
やarticle
で情報を適切に区切っているか- JSON-LDなどで構造化データを設定しているか
- 運営者情報・著者情報を明確に記載しているか
まとめ:検索エンジンに価値を伝える「HTMLの言語設計」を意識しよう
SEOの基本は「ユーザーに役立つ情報を提供すること」ですが、その価値を検索エンジンに正しく伝えるための“言語”がHTML構造です。
Googleのアルゴリズムが進化している今だからこそ、HTML設計を見直し、正しく伝えるサイト構造を作ることが、順位維持・回復への第一歩となります。