[JavaScript] 超入門:JavaScriptにおける変数と定数とは?
JavaScriptを学び始めたばかりの方にとって、まず理解しておきたいのが「変数」と「定数」の使い方です。
この記事では、JavaScriptにおける変数・定数の基本を、コード例を交えてやさしく解説します。
変数とは?
変数とは、文字や数字などのデータ(値)を一時的に保存しておく“名前付きの箱”のようなものです。
プログラムの中で値を繰り返し使ったり、あとから変更したりするときに役立ちます。
変数に値を入れておくことで、あとからその値を呼び出して使い回すことができます。
変数の書き方(+変数名ルール)
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let name = 'Taro'; console.log(name); |
このコードでは、「name」という変数に「Taro」という文字列を代入しています。
そして console.log(name);
によって、変数の中身(’Taro’)を画面に表示しています。
変数の構成
- ・
let
+ 任意の変数名で「変数」を作成(宣言) - ・
=
で右辺の値を左辺の変数に代入 - ・変数を使うときは、その名前を呼び出して参照
JavaScriptの =
は「等しい」ではなく、「代入する」という意味になります。
変数名のルール(基本)
- ・半角英数字、
_
(アンダースコア)、$
が使用可能 - ・数字で始めることはできません(例:
123name
はNG) - ・意味のある名前をつけるのが望ましい
- ・JavaScriptの予約語(例:
let
,function
,return
など)は使用不可
定数とは?
定数とは、一度値を入れると変更できない“名前付きの箱”のようなものです。
「絶対に変えたくない値」や「変更されると困る値」には定数を使いましょう。
定数の書き方(+定数名ルール)
定数はconst
を使って宣言します。
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const name = 'Taro'; console.log(name); |
このように宣言した定数は、あとから値を変更することはできません。
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name = 'Jiro'; // エラー(再代入不可) |
一度代入した値は、あとから書き換えようとすると「TypeError」が発生します。
※オブジェクトや配列をconst
で宣言した場合、その参照自体は変更できませんが、中身(プロパティや要素)の変更は可能です。
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const user = { name: 'Taro' }; user.name = 'Jiro'; // OK(プロパティの変更は可能) console.log(user.name); // 'Jiro' const numbers = [1, 2, 3]; numbers.push(4); // OK(配列の要素の追加も可能) console.log(numbers); // [1, 2, 3, 4] |
定数の構成
- ・
const
+ 任意の変数名で「定数」を宣言 - ・
=
で右辺の値を左辺の変数に代入 - ・使用時はその名前を呼び出して参照
JavaScriptの =
は「等しい」ではなく、「代入する」という意味になります。
定数名のルール
- ・基本ルールは変数と同じ
- ・変更不可であることを示すために、すべて大文字+アンダースコア(例:
MAX_LENGTH
)で書くこともあります - ・通常の変数のように小文字で書いてもOKです
おさらい:変数と定数のポイント比較
項目 | 変数(let) | 定数(const) |
---|---|---|
値の再代入 | できる | できない |
初期値の指定 | 任意 | 必須 |
主な用途 | あとから値を変えたい場合 | 値を固定しておきたい場合 |
実は、JavaScriptには var
という古い宣言方法もありますが、初心者の方は let
と const
を覚えればOKです!
変数や定数にはさまざまな種類の値(=データ型)を入れることができます。
JavaScriptの主なデータ型については、今後の記事で詳しく解説します。
補足:letとconst の違いについて
この記事では、変数や定数の基本的な使い方にしぼって解説しました。
JavaScriptには let
・const
の2つの宣言方法がありますが、それぞれの違いや使い分けは別の記事で詳しく紹介します。