Google Workspace のメールサーバーを利用する際の設定手順 と 必要なDNSレコード設定
Google Workspace のメールサーバーを利用するには、ドメインの所有権の確認、ユーザーの追加、メール配信のための DNS レコード設定など、いくつかの重要なステップが必要です。
本記事では、Google Workspace のメールサーバーを利用するための初期設定の流れについて解説します。
設定の流れ
- Google Workspace の利用申し込み
- ドメイン所有権の証明
- ユーザーの追加
- 受信メールを Google のメールサーバーへ配信するための MX レコード設定
- なりすまし、フィッシング、迷惑メールを防止するための SPF レコード設定
Google Workspace の利用申し込み
Google Workspace の公式サイト にアクセスし、利用申し込みを完了させます。
ドメイン所有権の証明
- Google Workspace 設定ツールから確認コードをコピーする
- ドメイン登録事業者の DNS レコード管理ページを開く
- TXT レコードを追加する
- Google Workspace 設定ツールに戻り、確認コードをコピーしたページの最下部で [ドメインを保護] をクリックする
例:Xserver での TXT レコード追加
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| ホスト名 | 空白(.ドメイン名) ※1 |
| 種別 | TXT ※2 |
| 内容 | google-site-verification=********** ※3 |
| TTL | 3600 ※1 |
| 優先度 | 0 ※1 |
- ※1 ホスト名、TTL、優先度は、利用するドメイン登録事業者のヘルプページを参照してください
- ※2:「TXT」を選択
- ※3:Google Workspace 設定ツールからコピーした確認コードを入力
参考
- ドメインの所有権を証明する – Google Workspace 管理者ヘルプ
- TXT レコードでドメイン所有権を証明する – Google Workspace 管理者ヘルプ
- Google Workspace(旧 G Suite)の利用手順 – エックスサーバー
- Google Workspace(旧 G Suite)の利用手順 – お名前.com
ユーザーの追加
Google Workspace にユーザーアカウントを追加する方法は、以下のページを参照してください。
受信メールを Google のメールサーバーへ配信するための MX レコード設定
Google Workspace でメールを受信できるよう、メールの配送先を Gmail に変更します。
設定手順
Google Workspace の登録時期によって、追加する MX レコードが異なるため、詳細は以下のページを参照してください。
参考
- Google Workspace の MX レコードの値 – Google Workspace 管理者ヘルプ
- Google Workspace(旧 G Suite)の利用手順 – エックスサーバー
- Google Workspace(旧 G Suite)の利用手順 – お名前.com
例:Xserver での MX レコード追加(2023年4月以降に登録の場合)
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| ホスト名 | 空白(.ドメイン名) |
| 種別 | MX |
| 内容 | smtp.google.com |
| TTL | 3600 |
| 優先度 | 1 |
注意
Xserver やお名前.com を利用する場合、追加した MX レコードとは別に、他の MX レコードが設定されている場合は削除または無効化してください。
他のドメイン登録事業者を利用している場合は、それぞれのヘルプページの案内に従ってください。
なりすまし、フィッシング、迷惑メールを防止するための SPF レコード設定
メール送信認証を適切に設定することで、迷惑メールとして扱われるリスクを軽減できます。
設定方法については、以下のページを参照してください。
サーバーパネル上のメールアカウント設定を削除する(エックスサーバーの場合)
Google Workspace を利用する場合、エックスサーバー上の「メールアカウント設定」を削除することで、ローカル配送 を防ぐ必要があります。
ローカル配送の回避が必要な理由
エックスサーバーでは、以下の条件がそろうと、Google Workspace(Gmail)の MX レコードが参照されず、エックスサーバーのメールボックスにメールが強制的に配送されてしまいます。
- Xserverのサーバーからメールを送信している
- 送信先のメールアドレスのドメインが Xserver の「ドメイン設定」に登録されている
- 送信先のドメインに「メールアカウント設定」「メーリングリスト」「メールマガジン」のいずれかが存在する
- 送信元ドメインと宛先ドメインが同じサーバーに登録されている
回避方法
「メールアカウント設定」から該当ドメインのメールアカウントを削除します。必要に応じて、「メーリングリスト」や「メールマガジン」の設定も削除してください。
補足: メールデータのバックアップ
エックスサーバーのメールアカウントを削除すると、エックスサーバー上のメールデータも削除されます。必要なメールは、事前にバックアップを取っておくことをおすすめします。
参考
設定に問題が発生した場合は、Google Workspace の公式サポートページや、ドメイン登録事業者のヘルプページを確認してください。
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