【PHPの基礎】for文による繰り返し処理
PHPの「for」を使った「繰り返し処理」について学習します。
繰り返し処理とは
ある条件が終わるまで「繰り返し」処理を行う構文のことを
繰り返し処理と言います。
for文
for文は、主に以下のような繰り返し処理を行うときに使用します。
・繰り返す回数が決まっている場合
・繰り返す回数を指定したい場合
for文の書式
for (初期値; 条件式; 増減式) {
実行する処理;
}
・初期値
for文の処理を実行するときに一度だけ行われる処理です。
for文の条件式で使う変数の初期値を設定します。
・条件式
for文の処理を繰り返し続けるかどうかを判定する条件を設定します。
条件式がTRUEの場合に処理が実行されます。
FALSEの場合はfor文の処理が終了します。
・増減式
繰り返し処理が1回終わるごとに実行されます。
for文の処理順
for文の処理の順番は以下になります。
「初期値」→「条件式」→「実行する処理」→「増減式」
サンプルコード
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<?php for($i = 0; $i < 2; $i++){ echo $i; } ?> |
実行結果
次のように実行されます
1.変数iに初期値として「0」を設定
2.条件式を判定。「変数iは2より小さい」ので条件式はtrue。処理が行われる。
3.変数iの値を出力
4.処理が1回終わったので変数iに1が足される。(変数iは1になる)
5.for文の先頭へ戻り条件式を判定。「変数iは2より小さい」ので条件式はtrue。処理が行われる。
6.変数iの値を出力
7.処理が1回終わったので変数iに1が足される。(変数iは2になる)
8.for文の先頭へ戻り条件式を判定。「変数iは2より小さくないS」ので条件式はfalse。for文を終了する。
【補足】
条件式に使っている「<」、変化式に使っている「++」
これらの記号は「演算子」といいます。
「演算子」についてはこちらの記事にて紹介しています。
for文のネスト(入れ子)
for文の中にfor文を入れることもできます。
これを、「ネスト(入れ子)」と言います。
for (初期値; 条件式; 増減式) {
実行する処理;
for (初期値; 条件式; 増減式){
実行する処理2;
}
}
繰り返し処理をスキップする「continue」
continueは繰り返し処理をスキップしたいときに使います。
繰り返し処理から抜け出したい位置にcontinueを挿入します。
【例】iが3になったときに、処理をスキップする
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<?php for($i = 0; $i <= 4; $i ++) { if($i == 3) { continue; } echo $i; } ?> |
実行結果
「3」をスキップするので、「0」「1」「2」「4」が表示されます
繰り返し処理から抜ける(終了する)「break」
breakは繰り返し処理を途中で抜ける(終了する)ときに使います。
【例】iが3になったときに、処理を抜ける(終了する)
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<?php for($i = 0; $i <= 4; $i ++) { if($i == 3) { break; } echo $i; } ?> |
実行結果
「3」で処理を抜けるので、「0」「1」「2」が表示されます